神保町の天ぷらいもや、ギリギリで天ぷら定食が食べられた

神保町の天ぷらといえば、いもや

小学生の頃、父親に連れて行ってもらったのが「いもや」との最初の出会い。

その頃、神保町の路地裏にはいたるところに「いもや」の暖簾を掲げたお店があって、天ぷらいもや、天丼いもや、とんかついもや、があったような。

調べると2018年に大半のいもやさんが閉店されたのだとか。

そして、唯一、現在、神保町に残っている「天ぷらいもや」に行ってきました。

営業中の看板がっ！

実はこの数日前に行ったら、臨時休業のお知らせが・・・。日本を発つ前日、最後に一縷の望みを賭けて行ったら、この看板が出ていて、思わず涙っ！

この日、すでに1時半過ぎ。お店の前には一人、待っている人が。入れるか、少々不安な気分で待っていると、店内から女将さんが出てきて、「お客さんで最後なので、新しい人が来たら、もう終わりだって伝えてもらえますか？」と。

よかった、ギリギリ間に合った！！！

店内に入ると、ああ、この雰囲気！白木のカウンターと石打ちの床、お客さんがひっきりなしに訪れる人気店なのに、清潔感あふれる店内にはごま油のいい匂い。同じだ、子供の頃と。

店内では椅子に座って待っている人が数名。途中、数名、扉をガラガラと入ってくるのですが、皆さん、お断りされていました。

本当にギリギリだった・・・。

でも、ここで問題が。

私が一番最後ということは、ちんたら食べているとお店に迷惑が掛る・・・。

本当は定食に穴子やら、色々追加したいところだったけど、ここはグッと堪えて、シンプルに天ぷら定食を注文。

子供の頃から私の定番だった「おしんこ」があるか尋ねてみたら、この日はすでに売り切れ・・・。メニュー板になかったので、そうかなとは思っていたんですが、悲しい・・・。

私が席に着くと、すでに店内は半分くらいのお客さん。ゲゲッツ、感傷に浸っている場合じゃない、本気出して食べんと・・・。

席に座る前に注文をしていたので、座ったら、即出てきました、天ぷら定食。

天ぷらは春菊、エビ、かぼちゃ、キスだったかな？

お味噌汁がコレまた、スゴイ！豆腐が半丁、入ってそうなボリューム感。ワカメもたっぷり、さらに出汁が効いてる！ご飯もふっくら、美味しい。テーブルには漬物が置いてあるので、おしんこの代わりに頂きました。

ごま油のいい匂いの店内、揚げたての天ぷらを大根おろしの入った天つゆにつけて、がっつきました。美味しい、やっぱり、天ぷらはいもや！

3分の1くらい食べたところで、私が最後の一人に・・・。そこからは、さらにスピードを上げて平らげたので、ゆっくり味わえた訳ではないですが、数十年ぶりのいもやさん、食べられたことが感激。

私が食べた時は天ぷら定食は800円、えび定食は1000円、11月からは各々100円ずつ値上げで900円と1100円になるそうです。

子供の頃は500円代だったと記憶しているのですが、四半世紀以上、経つ現在、あの品質でこの価格に抑えているのは、頭が下がります。

子供の頃、「天丼いもや」でも「天ぷらいもや」でも必ず入っていた「海苔の天ぷら」が大好物だったのですが、現在、天ぷら定食には海苔の天ぷらは入っていないようです。

食べログをざっくり見た感じ、海苔の天ぷらはえび定食には入っているみたいです。

来年はもうちょっと早めに行って、えび定食におしんこ、さらに追加で数品注文したい！