今日はRosenmontag(バラの月曜日)
ケルンやデュッセルドルフといったライン地方やドイツ南部は今週は月曜日から水曜日まで休日。なぜかと言えば、
カーニバル開催中だから。
日本ではカーニバルというとブラジルのリオやイタリアのヴェネツィアを思い浮かべる人が多いかと思いますが、ドイツでも南西部ではカーニバルは大体的なイベント。
ドイツ語では主にFaching(ファシング)と呼ばれるのですが、日本語訳は「謝肉祭」。
昔はこのファシングが終わるとイースターまで肉を食べないで質素な食事をしていたとか。「もうすぐやってくる辛い日々の前にパーっと騒いじゃおう!」的な感じがあるのでしょうか。
「キスされたいなら、ネクタイしていけ!」カーニバルは無礼講?でも、今の時期、大丈夫?
ちなみにこのファシング、一体何をするかというと、この年を反映するような時事ネタや政治を風刺した山車が出て、仮装をした人々がパレードを行います。上の動画で英語で説明しているので、よかったらご覧ください。
山車からはお菓子が投げられ、パレードが行われている通りやバーなどでは仮装をした人々がお酒を飲んで抱き合ったり、知らない人にキスしたりなど、無礼講的な感じになります。
そうそう、ネクタイをしている男性はネクタイを切られるそうです。切った女性から、お詫びとして(?)キスをされるのだとか・・・。「キスされたければ、ネクタイしていけ!」という感じ?
ヴェネツィアではコロナ・ウィルスでカーニバルが中止。でも、ドイツでは日曜のケルンでのパレードが暴風のため中止になった以外、ほぼ通常と同じように開催されるみたいですね。
人出が多く、人と人との密着度が高いイベント。現在、世界中で猛威を振るっているコロナ・ウィルスのニュースを見ていると、正直、「大丈夫なのか?」という気はするのですが・・・。
【追記】その後、ある地区のカーニバルのイベントでクラスターが発生した模様、感染者数が激増してしまいました・・・。
地域によって温度差が非常に激しいファシング
最初に書きましたが、ライン地方やドイツ南部は休日、でも、ベルリンは休みではありません、ごくごく普通の週です。学校も会社も通常営業です!
ファシング、ベルリンでは個人のパーティ以外では、幼稚園などでの子供の仮装と

お店に並ぶプファンクーヘンで感じることができます。
大晦日と同様、デコレーションが施されたクリームやジャムの入った揚げパンの状のお菓子を食べるのがお決まり(地域によって差あり)。
通常よりも若干高めの値段で並んでいるプファンクーヘンを見て、ベルリンの人は「あぁ、カーニバルか。」と思うのです。
東西再統一後、旧西ドイツの首都ボンから首都機能がベルリンに移った時、官僚から「イヤだっー、カーニバルがないベルリンなんかに行くのは!!!」と言うような声も出たとか・・・。
そうですね、ニュースで見る南西部の熱狂っぷりとベルリンの通常っぷり、温度差、ものすごく感じます。
ベルリンではこの時期はベルリン国際映画祭があるので、地元の話題はむしろ映画祭。そうそう、ベルリン国際映画祭は「カーニバルに対抗できるようなイベント」としてこの時期に開催されるようになった、と言う話を聞いたことがあるのですが、出所がわからない情報なので、本当かどうかは定かではありません。