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ベルリン、テーゲル空港を利用予定なら、ちょっと気をつけよう

ベルリンに新しい空港がオープンするよ、と聞いたのはいつのことだったか・・・

ベルリンにオープンする新しい空港、ベルリン・ブランデンブルク国際空港。ベルリンと名がついても場所はブランデンブルク州、ベルリン・シェーネフェルト空港のそば。ベルリン中心部からは電車やバスを利用して1時間弱、タクシーでも30分以上かかる・・・。

中心部からアクセスが良いテーゲル空港は新しい空港オープンの後、閉鎖されることになっていました。

「あぁ、もうすぐこのアクセスの良いテーゲルともお別れか・・・。」と思っていたのが8年以上前・・・。

有名な話なんでご存知かもしれませんが、2011年のオープン予定から度重なる開港延期、新しい空港のオープンは現時点で2020年10月が予定されています。

延期って10年くらいのスパンでもありうるんですね・・・。ドイツ人は時間に厳しいとか聞いていたんですが・・・。

お陰様で(?)10年近くアクセスの良いテーゲル空港を使えて、ラッキーなんですが、テーゲル空港、老体に鞭打ち働いているせいか、色々と問題があるのも事実・・・。今回はそのせいで私たちが体験したお話です。

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イヤーなオーラに包まれるテーゲル空港、私たちの飛行機も?

去年の夏、ワルシャワ経由で日本に行った時のこと。テーゲル空港に着いた時にすでに嫌な雰囲気が空港中に漂っていました。

「人、多過じゃない?」、きっと夏休み始まったばかりだからかなと思っていたのですが、自分たちの搭乗カウンターに行く途中で「〇〇行きはキャンセルとなります。」のアナウンス、カウンター前に並んでいた人々から怒号が鳴り響く・・・。

「可哀想・・・」と思いながら、搭乗カウンターに到着、あまり人が多くなかったので、良かったと思っていたら、全然、手続きが行われない・・・。

・・・この日、テーゲル空港の荷物運搬用機械にトラブルが発生、スーツケースが飛行機に詰め込めないという事態が発生していました。

搭乗予定時間、10分前になっても荷物が預けられない、もうダメ、私たちもさっきの人たちと同じ運命・・・。と思ったら、奇跡が!

さっきまでコーヒー飲みながら、雑談していたスタッフから「はい、次の人」と呼ぶ声が!

スーツケースをカウンターに預け、搭乗口へ。でも、出発はその後も遅れ、1時間以上遅れでワルシャワ到着。

日本行きの飛行機はすでに飛んでいる時間、でもダメ元で空港内を走っていったら、なんと待っていてくれました!

やっと日本行きの飛行機に乗れて、ホッとしたせいか、機内食も美味しく感じました。

上空で遅れた時間も取り返し、到着予定時間にそれほど遅れず、成田に到着。

すったもんだがありましたが、無事に日本に着きましたとさ、めでたし、めでたし。

ええ、無事に着いたんですけどね、私たちは成田に・・・。

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スーツケースは一体、どこに?

なんとなく予想はしていました、「私たちは間に合ったけど、スーツケースは成田行きの飛行機に間に合わないかも」と。

なので、それほど大きなショックもなく、スーツケースがないことを確認したら、速攻、成田で手続きをし、スーツケースが届いたら実家に送ってもらうよう依頼しました。

「多分、明日の便、遅くても明後日くらいには届くだろう」と思っていたんですが・・・。

5日過ぎても音沙汰なし・・・。

毎日、成田のセンターに電話して確認、自分たちでもトラッキング・サービスでスーツケースの位置を調べたけど、どこにあるのか表示されない・・・。

「・・・多分、ベルリンだよね」

大当たり!ベルリンでニュースになっていたようです、飛行機に乗せられなかったスーツケースが山積みになって放置されているような絵面が・・・。

最終的に私たちのスーツケースが成田に届いたのは1週間後でした・・・。

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スーツケースが出てくるまで、どんな補償があったか

成田で手続きをした時に航空会社から一人100ドル程度、衣料品や洗面用具を補償しますと言われました。

夫と子供のTシャツと短パンは手荷物に入っていたのですが、それ以外は全く着るものなしの状態。でも、補償されると聞いて、「ラッキー、タダで服が買える!」と喜んでいたのですが、服やパジャマ、下着を2日分、洗面用具を1万円で揃えるのは結構、大変・・・。

なので、着るものは家族全員、ユニクロで全て揃えました

洗面用具は実家だったので、シャンプーなどは要らなかったのですが、夫の髭剃りや私用のBBクリーム(化粧品は補償対象にならないので、ファンデは買えません)をドラッグストアで購入。

その後、確か3日以上を過ぎた時点(記憶が曖昧)で「ほぼロストバゲージ扱い」となり、追加で200〜300ドル程度、補償しますとの連絡が。

もし、本当にロストバゲージになっていたら、もっと請求できるのだと思いますが、その2日後に荷物発見の連絡があったので、結果として、一人250ドルくらい、補償してもらいました。

補償は買ったものを全て値段とともにリストアップ(英語)、お店のレシートを添付して航空会社へメールで送信。その金額を銀行口座に振り込んでもらいました。

これ以降、手荷物に入れるようになったもの、スーツケースに入れなくなったもの

この経験以降、手荷物には家族全員分、1日分の着替えを入れるようになりました。特にテーゲル発の時は出来るだけ、手荷物に重量ギリギリまで必要なものを入れるようになりました。

後、コンタクトレンズも手荷物にワンセット、ジップロックに入れて持っていきます。このスーツケース騒動の時、ボロ眼鏡で観光するのが辛かったので・・・。

反対にスーツケースに入れなくなったものといえば、バター。

日本と比べると乳製品が安いヨーロッパ、凍らせたバターを保冷剤と一緒にパックしてスーツケースに入れ、日本へ持って行っていたのですが、これ以降、バターを持っていくのは止めました。

真夏に1週間もの間、常温に置かれていたスーツケースに入っていたバター、だいたい、想像がつきますよね、どうなっていたか・・・。しっかりパックしておいたので匂いや液漏れがなかったことが不幸中の幸いでした。

日本からの直通便はないので、テーゲル空港を利用される方はそれほど多くはないかもしれませんが、テーゲル空港利用予定の方はご注意を。

特にベルリンの休暇シーズンはご老体のテーゲル空港のキャパを超える仕事をこなさなくてはならないため、トラブルも起きやすいかと思います。