「ウィーン観光中、ちょっとお腹が空いたら、何、食べる?」
こんな質問が出たら、私ならこう答えます、「Käsekrainer、一択!」と。
「何、それっ?知らない。」と思われた方は必見!ウィーナー・シュニッツェルやザッハトルテなどと比べるとオーストリア料理としてイマイチ、知名度が低いように思われるKäsekrainer(ケーゼクライナー)。
ウィーンで出会い、その後もケーゼクライナー・フィーバーが止まらなくなった私がケーゼクライナーの魅力を書き綴りますっ!
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
ケーゼクライナーとの出会いはウィーン、ナッシュマルクト
ウィーン到着第一日目、あいにくの雨の中、観光をしていた時に食べたのが、ナッシュマルクトのスタンドで購入したケーゼクライナー。
雨で肌寒かったせいもあり、温かいスナックをと適当に買い求めたのです。
「焼きソーセージなんてどれも同じ」、ドイツで売っているものと大差ないだろうと軽く思っていたら、
「何これ、全然違うっ!!!」
まず、外側のパン。穴が空いていてその中にケチャップやマスタード、焼いたケーゼクライナーがすっぽり入っています。
ドイツでは一般的に丸いパンを水平に切ったものに焼いたソーセージを挟んでケチャップやマスタードをかけるのですが、ぼたぼた垂れるんですよ、食べてる最中に。しかも、パンがパサついているものが多く、ソーセージを食べ切った最後の方はパサパサのパンとの格闘・・・。
でも、このケーゼクライナーのスタイルは違いますっ!穴の中にケチャップとソーセージがピタッとはまる。しかも、穴は下には開いていないので、ケチャップがぼたぼた垂れること、ナシ!子供と一緒に食べていて、こんなにストレスが少ない焼きソーセージは初めてですっ(感動)!しかも、食べている間にソーセージの油とケチャップがパンの下の方にまで行き渡り、パンも最後まで美味しく頂けます!
そして、そのお味にビックリ!ドイツであまり燻製が効いたあらびきソーセージって手に入りづらい気がしていたんですが(個人的見解です)、このケーゼクライナーは燻製の粗挽きソーセージの味がするっ!そして、少量ながらもアクセントとしてその存在感を放つチーズ。
日本で売っているドイツ風のソーセージの2大ブランド、「アルトバイエルン」と「シャウエッセン」にチーズが入っているという感じでしょうか。あれ、こう書くと感動が薄れる???
と、ともあれ、ウィーン初日でスマートでクオリティの高いファストフード、ケーゼクライナーの魅力に取り憑かれてしまった私たちなのでした。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
小腹が空いたら食べるのか、スタンドを見つけたから食べるのか?
それは「小腹が空いているから、食べるのか、それともスタンドを見つけたらから、食べるのか?」、当人たちもよく分からなくなるくらいの頻度となっておりました・・・。
初日に訪れたナッシュマルクト、数日後にまた訪れたのですが、この時は「いろいろなところでケーゼクライナーを食べたから、別のものを食べよう!」と他のスナックを数種類食べたのですが、駅に戻る途中で
「前方1時の方向に、ヴルスト島、発見!」
と撤退途中に新たな攻撃目標が見つかってしまったため、急遽、作戦変更!
「新たなケーゼクライナー、捕獲に成功しましたっ!」
たっぷりスナックを食べた後にも小腹に入ってしまうケーゼクライナー、恐るべし・・・。
言い訳がましいかもしれませんが、本当に観光中に最適のスナックなんですよ。手が汚れることもないし、片手で簡単に食べられるし。普通、焼きヴルストって立ち止まって食べると思うんですが、ケーゼクライナーのフォーマットなら、歩き食べも大丈夫。
ケーゼクライナーを片手に素敵なウィーンの街並みをバックに自撮りしても、映える可能性、大ですよ、私たちはやってませんが。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
ドイツでケーゼクライナーに想いを馳せる日々
ウィーンでことある毎に食べまくったケーゼクライナー。ドイツに戻っても、あの味が忘れられない・・・。
ドイツにもいわゆるチーズ入りのソーセージはあるのですが、なんだか違う・・・。と言うか、全くの別物?
「粗挽きっぷりも燻製っぷりも足りない、というか全くない・・・。」
そんな悲しみに暮れる中、大きめのスーパーマーケットで運命的な再会がっ!
「やっと会えたね、ケーゼクライナー!」
自宅で焼いて食べてみましたが、「これこれっ♪」ウィーンの味との再会ですっ!
焼いていると中からチーズが出てくることがあり、バチバチッと油が跳ねることもあります。でも、燻製の香りと粗挽きの食感、そしてチーズ、美味しいっ!油のハネくらい、なんのそのです!
ケーゼクライナーにどっぷりハマったウィーン旅行。他にもたんまり食べていたので、帰ったら体重計の数値に慄いたのは言うまでもありません・・・。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など